懺悔〜リモートワークのマネジメント失敗で考えたこと〜

こんにちは。なびなびです。

最近、仕事で感じている「ちょっとした気付き」をメモっておきます。

まず、僕の状況を簡単に説明します

  • データ分析案件のPMを務めています。
  • いろいろあって、組織存続 or Notという高いプレッシャーのなか案件を進める必要があります。
  • コロナショックを機に、リモートワークの導入が進んでおり、仕事上のコミュニケーションはほぼ100%オンラインになりました。

リモートワーク下のマネジメントでは、「プロセス管理」ではなく「成果管理」が大事である、という話をよく耳にします。
これには同意見で、僕の職場でも成果物ベースで作業指示を行うようにしています。

しかし、「成果管理」に切り替えたものの、リモートワーク下でのプロジェクトマネジメントはうまくいきませんでした。

僕自身が、失敗体験を踏まえて、「成果管理」以上に大事だと感じているのは、つまるところ

  • 「作業やプロジェクトの意義」を「相手の視点に立って」伝えること
  • 意思決定のための準備を入念に行うこと

の2点です。

内容としては以上なのですが、自戒の意味を込めて、自分のエピソードを残しておきます。

成果管理に切り替えたけどうまくいかない

僕は、これでもコンサル出身者のはしくれなので、ゴールを達成するための成果物定義には自信がありました。

データ分析の仕事なので、何等かの意思決定テーマをデータ分析によって検証し、その結果を意思決定者に伝え、我々の提案を呑んでもらうことがゴールとなります。

このゴールから逆算して、検証すべき課題を洗い出し、成果物として定義して、メンバーに割り振ります。

と、ここまでは良いのですが、事がうまく運びません。

僕目線の事象としては、以下の問題がありました。

  • 成果物がメンバーがコミットした期限までに仕上がらずステークホルダーへの説明に苦しむ
  • 成果物に重大な誤りがあることが分かり絶望する
  • 僕がリカバリーに入ることでメンバーがモチベーションを落としてしまう

以降、無限ループが続きます。

挙句の果てに、「なんで組織存続の危機にのうのうとマイペースにやってられるの?」、「なんでこんなスキルもプロ意識もない人達と働かなければならないんだ?」、「こんな職場で時間を無駄にするくらいなら、もっと意識が高い環境に転職してしまいたい」と思うようになり、僕自身のモチベーションがかつてないほど落ちてしまい、目も当てられない状況になってしまいました。

うまくいかなかった理由

恥ずかしいことに、他責思考に陥っている自覚はあったものの、感情のコントロールがうまくできず、自分自身の課題に落とし込むまでに時間がかかってしまいました。

ある程度時間が経って、自分自身の課題と向き合えるようになって思ったのが、

  • 僕の目線からプロジェクトやタスクの重要性を説明しており、メンバーが頑張りたいとモチベーションを持てるような説明になっていなかった
  • 1つのミスからメンバーを信用できなくなり、細かく成果物を定義するようになってしまい、メンバーがますますモチベーションを失ってしまった
  • 「これはいかん」と気づき、メンバーに裁量を持たせたつもりが、作業の丸投げになってしまう。結果として、成果物でミスが多発した
  • チームとしての意思決定(例:分析結果を踏まえて次に何をするのか)のポイントが成果物単位になったため、リモート以前よりも意思決定のサイズが大きくなった。一方、僕の準備が間に合っておらず、意思決定の精度が落ちて、無駄な作業が発生してしまった

ということです。

そして根っこにあるのは、「メンバーの視点に立てていないこと」、「自分の準備不足」です。

メンバーの視点に立てていないこと

リモートワークに移行して感じるのが、モチベーションコントロールの難しさです。

出社していると、周りからの目があるので、モチベーションが最悪に落ち込んでも、最低限動くことができます。

一方、リモートワークだと、モチベーションが落ち込んだ時に、最低限動くことすら難しくなります(これは僕自身がモチベーションを落とした際に感じたことです笑)。

さらには、メンバーとの接点が薄くなるので、プロジェクトや作業の意義を、短時間で説明し、納得してもらう必要があります。

効率的に相手をモチベートするためには、相手の視点から意義を説明することが大事なのですが、「どう伝えるのか?」にそれほど重きを置いていなかったのが反省点です。

「相手の視点から考えることが得意か不得意か」以前に、「アクションを起こしていなかった」という点が最悪ですね笑。

ただ、実際やってわかりましたが、メンバー一人一人に100%向き合うことは大変です。
だからこそ、チームのミッションやバリューを定義し、合意する必要があるのだと身をもって感じました。

自分の準備不足

このプロジェクトをリードするにあたって、僕には大きなコンプレックスがありました。

それは、「データ分析のキャリアが浅いこと」です。

そのため、メンバーから舐められてはいけないという思いがあり、プレイヤーとしてプロジェクトを前に進めることに重きを置いてしまっていました。

その結果、マネジャーとして意思決定するために必要な準備がおろそかになっていたのです。

それに加えて、成果物管理においては「マネジャー側が能動的に意思決定の準備をする必要がある」と感じます。
冒頭で申し上げた通り、成果物管理では、プロセス管理よりもマネジャーの意思決定の粒度が大きくなるからです。

したがって、意思決定に必要な情報について深く考察し、前もってそれを精度よく定義し、能動的に必要な情報を取りに行く必要があります。
このようなプロセスについて、マネジャー自身の成果物は表に見えにくいですが、ここで手を抜けばプロジェクトが崩壊することは目に見えています。

改めて、経験の浅い自分が、プレーヤーに重きを置いていたことがおこがましく思えます。

どうやって乗り越えるのか

では、「今後どうしていくべきか」、というと、課題の裏返しになりますが、

  • 「作業やプロジェクトの意義」を「相手の視点に立って」伝えること
  • 意思決定のための準備を入念に行うこと

という点に尽きると考えています。

もっと心構え的なところで言えば、

  • メンバーがプロジェクトを成功に導くことをサポートすることに徹すること
  • メンバーに対する自己顕示欲を抑えること
  • メンバーから成長・成功以外の見返りを求めないこと
  • メンバー自身の価値観を変えることを求めないこと

といったことになると思っています。

もちろん、データ分析のスキルの面でも未熟な部分はあるのですが、大部分は自分の精神的な未熟さだと感じています。

また、いずれ露呈したであろう自分の未熟さに、特殊な環境下のお陰で、早く気付くことができたのだと思います。

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございました。

僕が元凶となりチームメンバーに強い苦しみを与えておきながら、僕自身も結構苦しんだので、苦しめたメンバーへの懺悔と(笑)、今後の自分自身の糧になるように記事化してみました。

同じような境遇で苦しんでいる人も少なからずいるんじゃないか、と思います。
そんな人が少しでも記事を読んで楽になってくれたらいいなあ、と思います。

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