【読書メモ】僕は君たちに武器を配りたい

「僕は君たちに武器を配りたい(瀧本 哲史 (著))」が、僕にとってキャリアを考える土台になっています。結構前に読んだ本ですが、自分の備忘もかねてメモを起こしました。
※本の概要をまとめた記事です。考察は次回したいと思います。

主張

本書のざっくりとした主張は以下の通りです。
※以下の「コモディティ」とは、「スペックが明確に定義できるもの」のことを指します

  1. 資本主義下では、技術革新や情報流通コスト低減を背景に、コモディティ化が加速する
  2. コモディティ化したものは買い叩かれる宿命にある
  3. コモディティ化しないためには、投資家視点から物事を考えることが重要
  4. 投資家視点とは、周囲の評価に踊らされず自分の頭で考えること。すなわち、トレンドを読み、ニッチを見極めること
  5. 投資家視点を養うには、コモディティ化する「知識」ではなく、「考え方」を身に着けるべき

僕なりの言葉で、知識はあくまでリターン(お金や喜びといったもの)を得る手段なので、1. リターンを得るために知識をどの領域に投下すべきか、2. その領域でリターンを得るために他にどんな武器が必要か、視座を持つべし、と解釈しました。

要旨

資本主義の到来により、労働力はコモディティ化した

  • 資本主義社会では、より少ないコストで、人よりも良いものを作った人が勝つ。資本主義に至るまでに、略奪→交易→生産性革新のモデルチェンジがあった
  • 生産性革新が起こったことで、労働者がコモディティ化し、賃金が低下した。産業が発展する(=技術革新が起こる)と、商品の価格は低下し、品質が向上する。結果、労働者の賃金が低下することは必然である

スペックが定義できるものはコモディティ化してしまう

  • コモディティとは、スペックが明確に定義できたものを言う。コモディティ化すると、あらゆるものが買い叩かれる。スキルや知識も然り
    • e.g. 勉強ブームは「不安解消マーケティング」に煽られたもの。インターネット普及で知識獲得コストは下がり、知識だけでは、ワーキングプアになりかねない
  • 今はニッチだが、現時点で飛び込めば、将来的に数十倍の規模になっているかもしれない市場に気付くことが重要
    • 就職も投資と同じ構造。高すぎる株を買ってはいけないのと同じで、人気企業には注意した方が良い

マーケター、イノベーター、リーダー、インベスター以外はコモディ化する

トレーダー

  • トレーダーには、日本の多くの営業マンが分類される
  • インターネットの登場により、価格の透明性が上がり、営業介在により利ざやを抜くことが難しくなっている

エキスパート

  • エキスパートは特定領域の知識を兼ね備えた専門家
  • 今後、これまで以上に産業変化のスピードが上がるため、関連する知識のニーズ自体が消えてしまう可能性がある

マーケター

  • マーケターは、顧客自体を新たに再定義する人
  • 「ストーリー」や「ブランド」といった曖昧な付加価値や違いを作ることができる

イノベーター

  • イノベーターは、全く新しい仕組みを創造できる人
  • 既存のものを組み合わせ仕組み自体を変えることで、コモディティ化を避ける
  • これまでその業界で常識とされていたことの逆を考える
  • 他業界の成功例を徹底的に模倣する

リーダー

  • リーダーは、使えない駄馬を使いこなす人
  • 結果を拘るため、簡単に態度を変えられるクレイジーな側面を持っていることが多い
  • クレイジーではない人でも、リーダーのサポーターとしての道がある。実際、多くのリーダーが自分と正反対の人物をパートナーに置く

インベスター

  • インベスターは、長期目線で資本を提供し、対象の成否に応じてリターンを得る人
  • 資本主義社会では、究極的には投資家の意思のもとに生きざるを得ないため、投資家に振り回されるのではなく、自らが投資家として振る舞った方が良い
  • 投資家として勝つためには、以下のポイントを押さえること
    • 「自身が与える影響力が大きく」、かつ、「ハイリスク・ハイリターン」の投資機会をなるべくたくさん持つこと(e.g. サラリーマンという選択肢は、会社というリスクをコントロールできない対象に身を委ねること。また、ハイリスク・ローリターン)
    • トレンドとサイクルを見極めること。サイクルへの投資は NGだが、トレンドならOK
    • 現時点の評価で判断しないこと。苦境にある時ほど、投資効果が大きい

真に必要な情報を収集し、自らの頭で考えて動くことが重要

  • 投資家(ここでは、マーケター・イノベーター・リーダー・インベスターを包括した意に思う)は、人類が生み出してきた英知を様々な角度で組み合わせ、資本を投じ、イノベーションを実現することで、人々の生活をより豊かに幸福にすることができる存在
  • 自らの労働力も投資の元手となるため、サラリーマンとして投資家的に動く選択肢もある。長期的に伸びると予想される会社の裁量権も給料も低いポジションより、例え小さい会社でも裁量権とリターンが大きいポジションを選ぶ
  • 投資家として生きるためには、あらゆることを自分の頭で考えなければならない。世に出回っている情報に簡単に踊らされないことが大事。考えるために必要な情報は一手間かけてでも能動的に取りに行かなければならない
  • 奴隷の勉強(英語・会計・ITといった知識の勉強)から解放され、自由人の勉強(リベラル・アーツ)をするべき。リベラル・アーツ(人類が歩んできた歴史や、過去の英知の結晶である哲学、芸術・文学、自然科学全般)を学ぶことで、物事を様々角度から批判的に考える能力、問題を発見し解決する能力、多様な人とコミュニケーションをとる能力、深い人格と優れた身体能力を養う
  • 「真に人間として生きていく」を考える。資本主義が進むことで色々な人が間接的につながることになる。そんな時代で、「本当に人間らしい」関係とは何だろうか

最後に

僕の職業であるデータサイエンティスト然り、専門知識が必要な職業はたくさんありすが、知識だけではリターンが得られないというのが教訓です。次回、データサイエンティスト見習いである僕への教訓として、考察してみたいと思います。

以上!

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