役員がコミットしてくれなきゃデータ活用は進まない

戦略コンサルタントから、大企業のデータサイエンティストにキャリアチェンジしてみて、これまでもやもやとしてきたことが、「分析力を武器とする企業(トーマス・H・ダベンポート (著))」に整理されてあったので記事にしました!

事業会社にデータサイエンティストとしての転職を考えている方は、「役員がコミットしてくれないと、データ利活用なんて進まねえよ」という至極当たり前のことを、肝に銘じておきましょう笑

5つのステージの概要

データ分析力活用の成熟度は5つのステージに分類されます。それぞれのステージにおける企業の文化やスキル、経営陣のコミットメントはそれぞれ以下のように整理されますが、各要素の中でも特に大事なのが、経営陣のコミットメントです(理由は後述します)。

スライド1.jpg
「分析力を武器とする企業(トーマス・H・ダベンポート (著))」をもとになびなび作成

一つ上のステージに行くための施策

現状よりも上のステージに上がるためにやるべきことは、それぞれ以下のように整理されています。ポイントとなるのは、第2ステージから第3ステージに上がる際に、ファストパスが存在することです。ファストパスに乗れるかどうかを分けるのが、経営陣のコミットメントがあるかどうかであり、それが無い場合、まずはサポートしてくれる現場リーダー、マネージャークラスを見つけ、コツコツと小さなプロジェクトで成果を積み上げていく必要があります。成果が現れるには、1−2年かかりますし、それまでにDX頓挫してしまうリスクもあります。

スライド2.jpg
「分析力を武器とする企業(トーマス・H・ダベンポート (著))」をもとになびなび作成

なびなびの勤め先の状況

なびなびは、この本に書いてある、役員コミットが無いことによる「スローパス」に非常に共感しています。

なびなびの勤め先はステージ2の状態で、実際に経営陣からのサポートが得られず、部長以下が必死に案件を企画推進してもなかなかうまく行かない状態が続いています。

具体的に起きていることとしては、以下のようなことが挙げられます。

  • 現場を巻き込みたいが、経営陣のサポートがなく、データ活用部門が孤立してしまう
  • 経営陣は大きな案件を企画せよと言うものの、企画に必要な経営ビジョンやデータ活用の位置付けを示してくれない(現場に丸投げ状態)
  • そのわりに、大きな案件を提案すると、投資対効果が不明瞭という理由で、却下される

なびなびが転職する際には、この本の存在を知らず、経営のコミットメントが無いと、どれだけ悲惨な状況なのかをリアルに想像できていませんでした。

内部からこの状況を変革することは、非常に骨が折れることです。
ですので、データサイエンスの専門性を高めたい人にとって、DXに対する役員コミットメントが無い企業に行くことはオススメできません。

この本から得られた教訓を、これから転職を考えている方にも広く共有したいと思いますし、自分自身も同じ過ちを繰り返さないようにしなければならないと強く思っています。

最後に

以上、「役員がコミットしてくれないと、データ利活用なんて進まねえよ」という教訓をお伝えしました。

そこで疑問に思うのが、「どうすれば役員コミットメントがあるのかどうかを見抜けるか」、です。

この点については、こちらに記事を書きましたので、ぜひご覧いただければ幸いです。
→ IR情報でデータ活用レベルを見極める方法(転職者&僕向け)

以上!

コメントを残す