データ分析組織解散に抗って学んだこと

先日twitterで、「私が所属する分析組織が解散して、データサイエンティストでなくなるかもしれない」旨を投稿したところ、思いの外反響があり驚きました。

そしてその5日後、「分析組織解散派の要人に直訴して担当案件の継続を前向きに検討してもらえることになった」旨を報告させていただきました。

まだ問題は解決していないのですが、私自身がこの時の熱意を忘れないように、また、同じ境遇の方に少しでも勇気を与えられるように、詳細をブログに残しておきたいと思いました。

この記事の内容

  • 分析組織が解散しそうになった背景
  • 案件継続の直訴に向けて準備したこと
  • 案件継続を直訴した際のやりとり
  • 直訴して学んだこと

私が学んだこと

  • 自分が制御出来ることに対して最大限足掻く
  • 会社目線で自分の取り組みの重要性を説明する
  • 取り組みに対する熱意を自信と行動のセットで伝える
  • 熱意を持った人に出会ったら熱意を尊重する

分析組織が解散しそうになった背景

私が所属する分析組織は社長直属ですが、社長は案件にほとんど関与しておらず、歪な構造となっていました。端的に表すと、下記のような構図です。

社長「株主がうるさいからDXやるで。でも失敗は許さんで」
中間管理職「ひえ〜、仰せのままに!!!」
現場「社長の一声でコロコロ方針変わるなぁ(ゲンナリ)」

結果、失敗はしないだろうが、インパクトが大きくない案件が量産されてしまったのです。民主化を進めると言う観点では、必ずしも悪いことではないと私は思っていますが、社長にはそんな理解はないのです。

そこにコロナショックが加わり、「分析組織何やってんの?いらんくない?」と言う話になったのでした。

ぶっちゃけ、転職した当初から、社長の関与状況や、組織の成熟度の状況を鑑みて「この組織は1年後にはなくなっているかもしれない」、という危機感はありました。それが、コロナショックの煽りも加わり実現する方向に動いた、ということです。

そして、データサイエンティストをデータ分析業務以外の業務に配属する、という話まで動き始めたのでした。

案件継続の直訴に向けて準備したこと

データサイエンティストを志して現職に転職した私のとるべきオプションは、①現職でデータ分析を続けられるようにする、②データ分析できる他社に転職する、とシンプルでした。最終的に②をとるにしても、まずは①のために最大限力を尽くしておこうと考えました。

①のために出来ることも極めてシンプルで、①-a. 分析組織の必要性を要人に直訴する、①-b. 事業現場からも分析組織の必要性を訴えてもらえるよう目の前の案件に尽力する、の2点だと考えました。

①-a. のために私が準備したことは以下2つです。

  • 組織解散を推進している要人に直談判したい旨メールした
  • 直訴に向けて妻と想定問答した

メールを送った直後に、帰宅した妻に経緯を話してメールを見せました。「この文面じゃ全然パッション伝わってないと思うよ?」と、妻からお叱りを受け、リカバリーのための想定問答をしたのでした。

自分が分析業務を手放さないために、要人に対して何を譲歩出来るか、というのが最大の論点で、この点について妻との想定問答を通じて、客観的な意見をもらえたことが非常によかったです。

案件継続を直訴した際のやりとり

そして、迎えた当日。

要人「なびなび君、前職コンサルなんだってね。他の業務でもやれそうじゃん」

僕「いや、今やっている業務を継続したいんですけど」

要人「は?」

僕「ご存知だと思いますけど、弊社相当愚かな意思決定してますよ?例えばXX事業なんてXX意思決定の判断にXX指標なんか使ってますし、似たようなことがYY事業でもZZ事業でも。今の業務はこの課題を解決するために必要だと思っているので継続させてください」

要人「確かにそれは問題だね。でも、僕が考えている重要ミッションではないんだよね。やるなら、なびなび君が事業現場に出向して事業現場の人としてやったらいいんじゃない?」

(う、、出向すると待遇面とかの問題あるから、これはYesとは言えないや。仕方ない、妻と考えた最終兵器出すか。。)

僕「いや、【最終兵器】という形なら、案件継続認められるんじゃないですか?」

要人「そういうやり方は僕のポリシー的にあり得ないんだよね」

(ヤベぇ、最終兵器、あっさり不発に終わったよ…………いや待てよ)

僕「じゃあ、【新兵器】という形はどうですか?これならポリシーにも反しないのでは?」

要人「そのやり方は考えてなかったわ笑。それなら前向きに考えて上げてもいいよ」

僕「え、いいんですか?」

要人「やっぱ、熱意で押されると断れないよね。熱意があるからこそ、僕が考えてなかった方法を思いついたんだと思うよ。…」

という訳で、なんとか担当案件を続けることについては、前向きに考えてもらえることになったのでした。前半、相当厳しい空気だったので、どうなるかと思ったのですが、何度も食い下がったことが評価されたようでした。

直訴して学んだこと

今回の一連のやりとりを通じて、私が学んだのは以下4つです。

  1. 自分がコントロール出来ることに専念する
  2. 会社目線で自分の取り組みの重要性を説明する
  3. 取り組みに対する熱意を自信と行動のセットで伝える
  4. 熱意を持った人に出会ったら熱意を尊重する

1については、言わずもがなかもしれませんが、こういう不安が伴う場面でこそ、自分がコントロール出来る対象に専念したのがよかったと思いますし、今後も継続したいと思います。

2については、フォロワーさんに以下の動画を紹介いただきました。人を動かすためには、【Why?】相手にとってなぜそれが必要か→【How?】それはどう異なるのか→【What?】それは何なのか、という順序で伝えると良い、というものです。
要人は私の熱意を評価してくれたと言いましたが、最初に会社の課題(=要人にとってのWhy)から説明したのがよかったのではないかと思います。
今回、Why→How→Whatを意識していませんでしたが、今後はこのようなフレームワークも意識的に活用していきたいと思いました。

3については要人から、熱意の具体的な内容について言及があったので、詳細をtwitterに投稿させていただきました。
「熱意が俺を動かしたんだ」、「熱意があるから俺が考えていないクリエイティブな方法を思いついたんだ」、こう言われて私の中にさらなる熱意がわいたのを感じました。
熱意があるからクリエイティブな方法を思いつく。クリエイティブな方法で困難を切り開くから、熱意がわく。この好循環を忘れないようにしたいと思いました。

4については、3で言及したことを、言う側の立場に立って考えたことです。これほど人のパフォーマンスを上げる言葉は無いので、同じように熱意を持った人に出会った際には、最大限その人の熱意を尊重しようと思いました。

最後に

最後までご覧いただきありがとうございました。

まだまだ行き先不透明なのは変わらないのですが、今後は細々と転職活動を続けつつも、前向きに今の環境に向き合って行ければと思っています。

また前向きな記事が投稿出来ることを願っています。

追記(8/20)

実は先日、分析組織の解散が決まりました。やはり、大企業において、大きな流れに抗う事は非常に難しいですと感じます。

現状、私個人としては、分析活動を継続できそうですが、組織立って大きなアクションを起こす事は、当面難しいでしょう。。

そんな事もあって、ここ最近気分が沈んでいたのですが、そんな自分のためにこの記事を書いていたことを思い出し、読み返した次第です。(こんなに早く読むことになるとは思いませんでしたが笑)

結果、「やれる事はやった」と納得し少しだけ元気になれたのと、この記事に記載した”学び”の1つである「自分がコントロールできることに専念する」に立ち返ろうと思えました。

最後に余談ですが、今回改めて、日々の気付きを言語化しておくことは大事だと思いました。ちょっと深良いことや志が高いことを思い至っても、時間がたつと忘れてしまいますので(今回もそうでした笑)。

という訳で、今後も気付きを言語化する場として、細々とでもこのブログを続けていければと思います。どんなコンテンツになるのか、今は検討もつきませんが、また気が向いた時に、遊びにきていただければ幸いです。

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